ダニエル?グスタフソン国連食糧農業機関(FAO)事務局次長による公開講演会および国際機関への就職に関するジョブセミナーを開催しました
2020年1月22日(水)に、FAO駐日連絡事務所との共催により、上記公開イベントを、府中キャンパスにて開催しました。当日は、市民社会、学術界、産業界、官公庁等から、多様な国籍の200名以上の方々にお集まりいただきました。
開会挨拶では、大野学長より、日本で初めてFAOと連携協定を結んだ大学として、本公開イベントの機会を得られたことへの謝辞と、FAOと本学とが様々に連携している旨が述べられました。外務省の高林宏樹氏、および農林水産省の郷達也氏からは、次世代を担う若者たちのグローバル社会での活躍にエールが送られました。
ダニエル?グスタフソンFAO事務局次長による講演「飢餓をゼロに:世界の食料安全保障、栄養の改善、持続可能な農業の達成に向けて」では、世界の食料?農業をめぐる現状と、多岐にわたる課題が解説されました。複雑化するこれらの重要課題の解決には、日本の経験や人材の一層の貢献が期待されることや、FAOとして、包括的に世界のフードシステムに取り組んで行く方針が述べられました。
続いて、本学の山田祐彰教授からは、西アフリカ沿岸部の飢餓を根絶するため、小規模家族経営カカオ農業の気候変動への適応を目指すFAOとの共同プロジェクトが紹介され、ブラジルアマゾンの日系農家が開発した遷移型アグロフォレストリーの導入実証研究が、気候変動対策として有効であることが説明されました。
ジョブセミナーでは、チャールズ?ボリコFAO駐日連絡事務所長から、FAOへの求職やインターンシップ等応募に際する条件が説明され、本学からFAOインターンシップへ派遣された宮嵜絢子さん、モハマド?マルダニコラニさんの二名が、自身の適性?能力の再確認や、学術論文投稿にも繋がった経験を紹介しました。さらに、外務省の稲岡宏子氏から、国際機関での採用に関する制度や情報収集方法、求められる人材について説明があり、積極的な挑戦が奨励されました。
最後に、千葉一裕農学研究院長から、本学が今後もFAOとの連携を強化しつつ、世界規模の課題解決へ挑戦を続ける旨の閉会挨拶が述べられ、盛会のうちに終了しました。
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FAO駐日連絡事務所WEBサイト(イベント開催報告)
http://www.fao.org/japan/announcements/2020/122fao/jp/